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コラム

大豆ミートってなんだ?
その魅力や使い方、レシピを紹介!

2021.09.13

ここ数年、「大豆ミート」や「ソイミート」といった言葉を目にしたり耳にすることが増えたと感じる人は多いのではないでしょうか。ただ、実際にまだ食べたことがなかったり「正確にはどのようなものかわからない……」という人も少なくないはず。

そこで本記事では、大豆ミート(ソイミート)の特徴や魅力、さらには実際の使い方やレシピについても紹介していきたいと思います。

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話題の大豆ミート(ソイミート)って?

大豆ミートを簡単に説明すると、ずばりミート(肉)のような大豆食品のこと。ソイミート(soy meat)や大豆肉などと呼ばれることもあります。とくにここ数年、欧米では牛肉や豚肉のような家畜肉の代わりに植物由来の材料で作った代替肉を選ぶ人が増えているため、徐々に日本でも注目されるようになってきました。

また、植物性の代替肉は大きな括りとして「プラントベースミート(plant-based meat)」や「代替プロテイン」などとも呼ばれます。その中でも主流になっているのが大豆原料を使った「大豆ミート」というわけです。日本人の場合はとくに健康意識への高まりに合わせて大豆ミートに着目する企業なども増え、各社で商品開発が進められています。

2020~2021年にかけて店頭に並べられる商品も増え、コンビニやカフェなどで見かけることも多くなりました。人気料理レシピサイト「クックパッド」がその年の家庭料理のトレンドを発表する「食トレンド予測2021」でも大豆ミートが選ばれるなど注目度は高く、市場全体を見ても盛り上がり傾向にあります。

勘違いされがちですが、大豆ミートは、肉を食べないベジタリアンやヴィーガンのためだけの食材ではありません。多くの人にとってもメリットがあると言われており、ポジティブな食生活の変化に期待が高まっているんです。

「プラントベース食品」は、”フードテック”のひとつ
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大豆ミートの魅力とは

大豆ミートを食生活に取り入れるべき理由はなんでしょうか。ここでは、一般的に言われている大豆ミートならではの魅力を4つピックアップして紹介します。

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大豆ミートを使うことで脂質を控えた食事に

大豆ミートは一般的に、通常のお肉と比べて低カロリーかつ低脂肪である点が大きな魅力です。

大豆ミートのカロリーや脂肪が少ない理由は、まずその原料にあります。原料となる大豆粉は、搾油後の脱脂大豆を粉末化したもの。もともと原料のなかに含まれている油分がお肉などと比べて少ないため、カロリーと脂肪も少なくなる傾向にあります。

健康のために脂肪の摂取を控えたい人にも魅力的で、ダイエット食のひとつとして活用されることも多いのです

「プラントベース食品」は、”フードテック”のひとつ
  • *1 参照:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
「プラントベース食品」は、”フードテック”のひとつ
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不足しがちな「植物性たんぱく質」

大豆ミートは、三大栄養素のひとつであるたんぱく質が豊富に含まれるのも大きな特徴です。そもそも非常にたんぱく質のバランスがいい大豆(アミノ酸スコア100)が原料であるため、お肉に負けないほどの良質なたんぱく質を摂ることができるのです。
また、昔に比べて摂取量が減少している「植物性たんぱく質」であることも嬉しいポイント。たんぱく質には動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2種類があり、植物性たんぱく質を摂取できる主なものが豆類です。一方、動物性たんぱく質はお肉や魚介、卵などから摂取できます。2種類のたんぱく質をバランスよく摂取するならば、意識的な食事が必要です。
たんぱく質は血液や皮膚、髪などだけではなく筋肉を作る源でもあります。大豆製品には良質なたんぱく質が多く含まれているため、筋力トレーニングなどカラダづくりに励む人にとっても、大豆ミートはぜひ試してほしい選択肢なのです。

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うれしい多様な栄養素

大豆ミートの主原料である「大豆」には、多くの栄養素が含まれています。
たとえば、腸内環境の改善などへの効果が期待できる食物繊維もその一例です。食物繊維は健康維持に重要な栄養素ですが、とくに肉食中心の食生活になると不足しがちだと言われています。便秘になりやすくなり、悪化すると生活習慣病や大腸がんなどのリスクも高まるため、意識的な摂取が必要です。*2
また大豆には、大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た分子構造を持つ成分で、加齢などによってエストロゲンの分泌量が減少した女性の健康や美肌の維持を助ける働きがあるといわれています。*3
さらに大豆には、カルシウム・カリウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛・マンガン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンEなどの栄養素も含まれています。

  • *2 参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
  • *3 参照:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
「プラントベース食品」は、”フードテック”のひとつ
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使い勝手の良さ

大豆ミートの魅力は、栄養面だけではなく保存のしやすさや使い勝手の良さにもあります。販売されているタイプは大きく分けて、以下の3つです。

・水戻しされて殺菌したレトルトタイプ
・冷凍でそのまま料理に使用できるタイプ
・常温で保存できる乾燥タイプ

乾燥しているタイプであれば長期保存ができるため、いつでも使えるように保管しておくことができるほか、災害時などの非常食にもなります。多くの栄養素を含む大豆ミートを非常食にできるのは心強いですね。

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大豆ミートはどう料理するの?

ここからは、乾燥タイプの大豆ミートをおいしく食べる方法について紹介していきたいと思います。

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大豆ミートの種類と使い方

大豆ミートが売られている形状は、ブロックやスライス、ミンチなどさまざまです。

乾燥タイプであれば、まずは基本として水分に浸して戻したうえで使用する方法が一般的です。ぬるま湯に浸して戻したら、続けて熱湯に入れ中火で数分ゆで、最後に水で十分に洗います。ミンチタイプのほうがブロックタイプよりも短時間でゆでられます。事前に使用方法は確認してみてくださいね。

戻す際のポイントは、中心に芯が残らないよう十分に水分を含めること。さらに洗いやしぼりをしっかり行って、大豆の臭みを取りきることもおいしく食べるためには大事なポイントです。

この工程をすべて終えて下味を付ければ、大豆ミートを使用する準備は完了です。

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大豆ミートを使ったレシピにはどんなものがあるの?

大豆ミートは牛肉や豚肉、鶏肉などの代替肉であるため、一般的な肉料理と同じように使用できますが、下味をしっかりと付けることがポイントです。

たとえばミンチタイプならひき肉を使用するような料理に使うのがおすすめです。具体的には、ハンバーグやミートソース、そぼろ、餃子など。また、スライスタイプは生姜焼きなどに向いています。またブロックタイプなら「大豆ミートのから揚げ」もおすすめです。準備の際に大豆ミートに含まれた水分をしっかりとしぼり取っておくことで鶏肉のから揚げよりも早く味がしみ込み、忙しいときにも重宝するメニューのひとつです。

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おいしくて健康的な大豆ミート!
ぜひ、毎日の食卓へ

大豆ミートはお肉のような食べごたえが味わえるだけでなく、栄養も豊富なので、年齢や性別を問わず魅力的な食品です。販売されているラインアップや、レストランなどでも大豆ミートを使ったメニューが増えているので、状況や好みに合わせて選んでみてくださいね。

  • 参照:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版八訂
  • 参照:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
コラム 大豆ミート まめ知識

※当サイトでの『大豆ミート』とは、「大豆肉」「大豆たんぱく」「ソイミート」「ベジミート」など、大豆からたんぱく質を取り出し、繊維状にしてお肉のように加工した食品を指しています。