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コラム

このままではたんぱく質が足りなくなる!?
いま見直される「大豆ミート」の可能性

2021.12.24

「たんぱく質クライシス(たんぱく質危機)」という言葉をご存知でしょうか? このまま世界の人口が増え続け、さらに気候変動が進んでいくと畜産が追いつかなくなり、お肉などによるたんぱく質の需要と供給のバランスが崩れてしまうことです。
毎日当たり前のようにお肉を食べている人も、およそ30年後にはそのライフスタイルを変えざるを得ないかもしれない……そう聞いたらハッとするのではないでしょうか。

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2050年、世界人口は97億人に!

2021年現在、世界の人口は約78億7500万人だと言われています*。日本は前年比で40万人ほど減少しているので「人口爆発」と聞いてもリアリティがないかもしれませんが、国際連合広報センターによれば、2050年の世界人口は97億人へと到達する見込みで、わずか30年ほどで約20億人増えるというシミュレーションです。

そこで懸念されているのが、牛や豚、鶏といった、畜産による食肉の供給が足りなくなるということ。食肉の生産は、育てるための穀物や水が大量に必要となるため、環境負荷の高さが議論の的に上がります。

とくに現代の食生活はお肉からのたんぱく質摂取が多く、新興国では今後さらにその傾向が加速すると想定されているのです。

  • * 参照:世界人口白書2021(The State of World Population 2021)
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体内で生成できない「たんぱく質」。
さて、どうしていくべきか

ご存知の通り、たんぱく質は筋肉や骨、臓器、皮膚など人間を構成する大切な栄養素ですが、体内で生成できないので、つねに食事などで摂取する必要があります。

しかし、増加の一途をたどる人口を支えるだけの食肉の生産には限界がある……。そこで世界が注目しているのが、植物性の肉代替食品です。植物由来(プラントベース)のたんぱく質はもはや、ベジタリアンやヴィーガン向けの食材という枠を抜け出し、地球の優しい選択肢として台頭しているのです。そしてその中心にあるのが「大豆ミート」です。

大豆ミートの主原料である大豆は、肉や魚に匹敵するほど良質なたんぱく質を保有しており、日本人にとっては親しみやすい食材のひとつ。栄養バランスもよく、調理もしやすいことから、ここ数年でスーパーやレストランなどで見かけるケースも一気に増えてきました。

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大豆ミートで、おいしく
やさしい「たんぱく質」を

豆腐や湯葉、豆乳など、すでに生活のなかに大豆加工食品が身近にある日本では、果たしてどのように大豆ミートは広がりを見せていくのでしょうか。

ひとつの例として「調理のしやすさ」は挙げられるでしょう。過去に豆腐ダイエットや豆乳ダイエットを経験したことがある人なら、数日もしないうちに「飽きてしまった経験」はないでしょうか。

大豆ミートの魅力のひとつに、さまざまなバリエーションで調理できるメリットがあります。食べ応えのある食感を活かしたレシピはもちろん、炒めものや揚げものまで、大豆ミートができたことでさまざまな料理から植物性のたんぱく質が摂れるようになりました。

ますます世界人口が増え、たんぱく質クライシスが懸念される今、地球にも自分にもやさしい選択肢のひとつ、大豆ミートを習慣に取り入れてみては?

コラム 大豆ミート 環境問題 まめ知識

※当サイトでの『大豆ミート』とは、「大豆肉」「大豆たんぱく」「ソイミート」「ベジミート」など、大豆からたんぱく質を取り出し、繊維状にしてお肉のように加工した食品を指しています。