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インタビュー

大豆ミートに期待できる健康習慣とは?
医師・医学博士の池谷敏郎先生に聞いてみた(後編)

2021.12.24

ダイエットに最適な食材でありながら(詳しい記事はコチラ)、さらに健康面や美容面においても力を発揮する「大豆ミート」。その著書『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』のなかで医師・医学博士の池谷敏郎先生は、このように大豆ミートの特徴を語ります。

「大豆ミートには、優れたダイエット&健康的な食生活の提案が期待できます。肉の置き換え食材として、和洋中さまざまな料理に使えるだけではなく、最新技術によって本物のお肉のような食感が楽しめるようになりました」

本記事では、池谷先生に伺った「大豆ミート」に期待できる健康的な食習慣についてご紹介します。

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世界も認める大豆の「栄養価」

大豆ミートの原料である大豆は、アジアでは古くから人気の食材です。原産国の中国では約5000年ほど前から栽培されていたと言われています。

近年は欧米でも大豆の人気が高まっていますが、それは大豆のヘルシーかつサステイナブルな側面が世界的に知られるようになったからです。国連食糧農業機関(FAO)は2016年を「国際マメ年」とし、栄養面や持続可能な食糧生産の一環として、大豆などの豆類の摂取を推奨しています*。

そんな大豆の魅力は、なんと言っても栄養価の高さです。たんぱく質を豊富に含みながらも肉などと比べると脂質が少なく、ビタミンやミネラルも含んでいます。とくに食物繊維、カルシウム、鉄、葉酸など、現代人に不足しがちな栄養素が多く含まれている点もヘルシーフードと呼ばれる理由でしょう。

  • *参照:国連食糧農業機関(FAO) http://www.fao.org/japan/portal-sites/int-year/pulse-2016/en/
  • *参照:農林水産省「大豆のまめ知識」
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食物繊維と大豆オリゴ糖で
腸内環境のケアを!

腸内には100兆個を超える腸内細菌があり、大きく、健康に役立つ善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)、毒素などを出す悪玉菌(病原性大腸菌、ウエルシュ菌など)、優勢なほうを味方する日和見菌、という3つのグループに分けられます。

なかでも善玉菌を活性化して腸内環境のケアに役立つのが、大豆に含まれる「食物繊維」と「オリゴ糖」です。とくに水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなり、内臓脂肪の蓄積を防いで燃焼を促す「短鎖脂肪酸」の材料となります。また大豆オリゴ糖には、胃などで吸収されることなく大腸まで届くという特徴があります。

これらのおかげで腸内の善玉菌が活性化し、腸内環境を整える効果が期待できるのです。

  • ※本記事は、医師・医学博士 池谷敏郎先生の監修に基づいて作成しております。

池谷敏郎

1988年、東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局し、血管、血圧の研究を行う。 1997年、池谷医院理事長兼医院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管、心臓などの循環器系の専門家としてテレビ、ラジオ、講演会など活動の幅を広げる。食事やオリジナル運動などの生活指導を丁寧に行い、患者を真の健康へ導くエキスパート。『「血管を鍛える」と超健康になる!』(三笠書房)、『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』(東洋経済新報社)など著書多数。『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット(アスコム)』も好評発売中。

インタビュー 大豆ミート 健康 池谷敏郎

※当サイトでの『大豆ミート』とは、「大豆肉」「大豆たんぱく」「ソイミート」「ベジミート」など、大豆からたんぱく質を取り出し、繊維状にしてお肉のように加工した食品を指しています。