1. 大豆ミート研究所TOP
  2. 大豆ミート・ソイミートのインタビュー一覧
  3. ソイフード研究家 池上紗織さんに聞く
    「大豆ミートがある理想の食卓」とは?(後編)

インタビュー

ソイフード研究家 池上紗織さんに聞く
「大豆ミートがある理想の食卓」とは?(後編)

2021.12.24

ソイフード(大豆料理)研究家であり、日本ソイフードマイスター協会代表理事も務める池上紗織さん。
二児の母としても日々奮闘する池上さんが提案するのは、菜食主義でなくても無理なくおいしく続けられる大豆レシピたちです。
今回はそんな池上さんに「大豆ミートにハマったきっかけ」や「大豆がある理想の食卓」について話を伺ってきました。

※前編はコチラから

世界でも屈指の「大豆LOVE」な日本人

  • やはり大豆食品は、日本人にとって特別なものなのでしょうか?

  • 池上紗織

    そうですね。日本は欧米などと比べてベジタリアンやヴィーガン対応しているお店が少ないと言われる一方、菜食主義でない人もみな当たり前のように大豆製品を食べるという点は、世界のなかでも珍しいことです。大豆加工食品のバリエーションも豊富ですし、日本人は世界で一番「大豆のおいしい食べ方」に詳しいんじゃないかなと感じるほどです。

    でも残念ながら、和食でも大豆食品はメインの食材にはならないことがほとんどです。ときには定食の脇役として、お味噌汁の具材として、キラリと光る存在でありながらも、私としては「もっと主役級になってもらいたい!」と思い、さまざまなレシピを発信しています。大豆ミートはその可能性を大いに秘めていますよね。

和食文化を継承しつつ、幅広い選択肢が大切

  • ソイフード(大豆料理)研究家として、ここ数年の日本の食卓に何か変化は感じますか?

  • 池上紗織

    SNSを見ていると “素敵な食卓” が多いと感じますが、実際の各家庭の食卓の様子って分からないことが多いですよね。多忙な生活をする方が増えているので、お惣菜や冷凍食品、ミールキットなどもよく見かけますし「台所に立つ時間」は徐々に減っているのだと思います。ただ、それが悪いということではなく、自分たちが何を口にしているのか、という食への関心だけは失ってはいけないなと感じています。

    また最近は「和食離れ」と言われることもありますが、食文化はとても大切なものなので、意識的に守っていかねばと感じます。

    とくに大豆を使った料理は和食のイメージが強いので、「和食離れ」が進んでしまうと、自然と大豆を食べる機会も減ってしまいます。私自身、和食以外の料理も楽しみたいので、あえてカタカナで「ソイフード」という言葉を使っているのですが、昔から当たり前のように食べてきた大豆という食材を、より幅広く楽しめるようなアプローチが大切だなと感じます。

    また昨今は、SDGsやサステナブルの文脈で話題になることも増え、大豆への関心の高まりを感じます。大豆を中心にした日本の食卓が、さらに世界から注目されるような日を待ち侘びています。

もっと気軽に、大豆ミートのある食卓を。

  • そんな日本人にとってのソウルフードともいうべき大豆を使った「大豆ミート」ですが、食生活にどんなメリットを与えてくれそうですか?

  • 池上紗織

    たとえば最近ですと、在宅時間が増えたことで運動不足気味になっている方も多いと思います。一方で運動量が少なくても、たんぱく質はしっかり摂らなければいけない栄養素のひとつです。

    良質なたんぱく質を豊富に含む大豆製品にはいろいろなバリエーションがありますし、大豆ミートなら食事の具材として気軽に追加できるのが大きなメリットだと思います。それでいてヘルシーで、ちゃんと満足感もあります。

    在宅時間が増えたことで今までよりキッチンに立つ時間が増えたという方は、ぜひ色々なソイフードを試してみてください。大豆ミートを使った自分好みのレシピを研究し始めると、きっと私のようにハマってしまいますよ(笑)。

池上紗織

日本ソイフードマイスター協会代表理事であり、ソイフード(大豆料理)研究家。菜食主義でなくても無理なくおいしく続けられる大豆ミートレシピを研究、その普及にも尽力している。プライベートでは二児の母として奮闘中。

インタビュー 大豆ミート ソイフード 池上紗織

※当サイトでの『大豆ミート』とは、「大豆肉」「大豆たんぱく」「ソイミート」「ベジミート」など、大豆からたんぱく質を取り出し、繊維状にしてお肉のように加工した食品を指しています。